レクザムボールパーク丸亀

 丸亀市って、裕福なんですね。初めて訪れた「レクザムボールパーク丸亀」は、プロ野球もできるナイター設備完備の近代的な球場で、とても驚きました。

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 スタンドの座席の仕様は素晴らしく、電光掲示板は鮮やかで、グラウンドの芝生は美しく刈り込まれて、非の打ちどころがありません。ピクニックデッキもあり、バーベキューを楽しむこともできます。いつか、生ビールを飲み、焼き肉を味わいながら、広島カープの試合がここで観られたら最高だなと思ったことでした。

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 肝心の試合の方は、明徳義塾高は敗れ、高知商は勝ちました。準決勝は、高松商高知商の高高対決。勝った方が、春のセンバツ甲子園出場を確定させます。

 明徳義塾高は、「明徳らしさ」を発揮できず、勝てる試合を落としました。連投の服部投手が実に粘り強く投げ、試合を作り、打線も相手左腕の香川投手を攻略し、ラッキーなセンター前ポテンヒットの2点タイムリーで先制。

 しかし、馬淵監督の神通力に陰りが見えるのか、はたまた、選手たちのメンタルが弱いのか、突き放せるチャンスでの基本的技術の失敗で、追い上げを許します。

 送りバントが2度も決まりません。1死1・3塁の絶好機に、5番にスクイズを命じ、無警戒の相手バッテリーが2球目にストライクを投げ込んできますが、バント失敗のファール。送りバントスクイズ失敗の後は、併殺打で相手投手を助けます。内野守備陣も鉄壁を誇るはずが、イージーゴロをエラー。

 逆転を許した場面は、打ち取ったライトフライが強い風に押し戻され、落球。明徳にとっては風の神様のいたずら、高松商にとっては神風が吹いたとなり、勝敗に大きく影響を与えました。

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 高知商は、貫録勝ち。甲子園出場の経験からか、大舞台でも落ち着き払った選手のみなさんの堂々たるプレーぶりが頼もしく目に映りました。特に、3回からリリーフの2年生エースの真城君の安定感抜群のピッチングはエースの貫禄十分。見ていても打たれる気がしません。

 先発の1年生赤沢君が与えた先制点にも、守備陣はいささかも焦ることはありませんし、無死1塁の際のゲッツーのはずのショートゴロをトンネルして迎えた無死1・2塁のピンチも、まったく動揺することなく、得点を与えることなく相手打者を次々と打ち取り、0点で抑えます。

 結局、真城君は3~9回をシャットアウトのナイスピッチング。

 打撃陣は、鋭いライナーをかっ飛ばしますが、積極的な走塁で狙うホームが、3塁が、2塁が遠く、相手守備陣の好送球で間一髪刺されてアウトになるシーンが続きました。

 これは、暴走というよりは、チームの積極果敢に攻め込もうという戦術ですから、結果論で批判するべきではないと考えます。少し送球がそれればビッグチャンスになるのですから。

 徳島商のエースも、連投の疲れを見せない気魄のこもった投球ぶりは見事でした。強打の高知商打線を2失点に抑える力量は素晴らしいです。

 四国大会はレベルが高く、とても見応えがあって面白く、2試合ともに大いに楽しめました。ネット裏で観戦していると、讃岐弁、阿波弁、土佐弁での掛け声がかかり、お国訛(なま)りも興味深いものでした。