主将のくじ運に期待

 高校野球。夏の選手権高知県予選の組み合わせ抽選会が6月29日に迫ってきました。

 土佐高校は今年はシード権を獲得できなかったので、4強のどこかのゾーンに入ることになります。1位・明徳義塾高、2位・高知商、3位・高知高、4位・岡豊高。どこも強いですが、やはり春季四国大会県予選、県体とすべて二けた得点の圧勝続きで破竹の勢いの明徳義塾高さんのゾーンだけは回避したいところ。主将のくじ運に期待したいです。

 注目の1年生投手がいる高知高も強そうですし、浦ノ内中出身の好投手植田ジゲン君を要する岡豊高もダークホース的存在で侮れません。私としては、4強の中では最も与しやすいであろうと思われる高知商のゾーンに入り、横田投手の踏ん張りで長年の好敵手である市商を撃破して勢いに乗ってほしいという希望的観測の未来予想図を描いています。

 気になるのは、土佐高野球部OB会HPに載せられている部員名簿。1年生の部員の極端な少なさです。なんと、6名。来春も入部者激減現象が続くと、部員不足に泣いたかつての暗黒時代に戻りそうで大きな不安を感じています。

 急激な入部希望者減少の原因はいったいどこにあるのでしょうか。ひょっとして、現3年生部員たちの代の、高2春から夏にかけての大量退部に遠因があるとしたら…。そうでないことを祈りたいですが、先輩たちの姿を見たり、話を聞いたり、噂を耳にしたりで土佐高進学を敬遠したとしたら、由々しき問題であります。

 中学校の野球部の指導者の立場からしても、手塩にかけて育て上げ、文武両道を高いレベルで達成できると折り紙を付けて送り出した可愛い教え子が、失意落胆の思いを抱えて退部したと聞けば、後に続く文武に秀でた教え子を送り込むのに二の足を踏み、躊躇わざる気持ちにさせられるのもむべなるかな、であります。