敵ながら天晴れの圧巻の投球

 カシッ。ジョボジョボジョボ。ウグウグウグプファッ!嗚呼~、これこれ、最高。

 高知球場から急いで帰宅し、シャワーを浴び、冷蔵庫から発泡酒(キリン端麗グリーンラベル生)を取り出し、グラスと一緒に持って降りて、事務室のパソコン前で乾杯。勝利の美酒はこの上もなく美味いです。

 際どい勝負でした。土佐高は、高知南高に紙一重の差で競り勝ちました。ワンチャンスをものにした勝負強さは土佐らしさを感じさせてくれて、とても嬉しかったです。

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 ピンチも何度か迎えましたが、選手の皆が励まし合い、士気を鼓舞し合って、粘り強く守り抜きました。2-0でのシャットアウト勝ち。よくやりました。1回戦突破で、来週の2回戦・高知西高にベスト8入りをかけて、今年早くも公式戦3度目の戦いです。

 勝利した土佐高の戦いぶりは見事でしたが、それ以上に高知南高エースの竹崎君の健闘ぶりは天晴れでした。球運拙く1回戦で消え去りましたが、今日の素晴らしい投球は、今後の彼の活躍に大いに期待を抱かせてくれるものでした。

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 高知球場にはスピードガンがないので、球速がどれくらいかは分かりませんが、ワインドアップモーションからずばっと投げ込むストレートは威力十分。鋭く落ちるスライダーとのコンビネーションも良くて、土佐の強力打線が差し込まれて凡打や三振の山を築きます。

 5回裏に、送りバントの処置を誤った内野陣の失策で満塁のピンチを招き、土佐高の集中力のある打線に、手堅く外野フライを打たれ犠牲フライでまず1点。石原田主将の値千金の鋭いライナーで三遊間を破るレフト前適時打で2点目を失ってしまいましたが、あとはスコアボードに0の数字が並びました。

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 昨年春には、竹崎投手はぼくぼくに打たれ火達磨状態でしたが、1年間で大きく成長し、5回裏以外は完全に土佐打線を抑え込み、付け入る隙を与えませんでした。立派な投球は、今大会の華と言えるでしょう。敵ながら天晴れの圧巻の投球でした。拍手!

 土佐高の勝因は、2年生ピッチャー、背番号10の土居君の安定感があり、度胸満点の投球があったればこそでした。背番号1のエース横田君は、「温存」なのでしょうか。それとも、土佐中出身の下級生の土居君の調子が、エースを上まっていたのでしょうか。

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 8回表2死2・3塁の一打同点のピンチにも、相手の4番打者を見逃しの三振に切って取った場面は、今日のハイライトでした。

 今日の試合の勝負の分かれ目は、打線の強さにあったと感じます。大会屈指の好投手から、2点をしぶとく奪った土佐が、2年生投手に勝負所で抑え込まれた高知南の一枚上でした。

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 さあ、次の試合は来週の日曜日、21日の午前9時から春野球場での高知西高戦です。春季は3-6で敗れ、県体では7-0でコールド勝ち。1勝1敗で、ベスト8入りをかけて3度目のガチンコ勝負です。楽しみ~!

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