土佐高校のセンバツ甲子園出場なるか

 運命の1月29日が近づいてきました。言わずと知れた「春の選抜甲子園出場校の選考会」が開かれる日であります。今から、どきどき、ワクワクして、胸が高まります。

 私としては、「絶対に!」選ばれると確信していますが、四国と中国の「地域性」の問題があり、そこだけが気掛かりです。

 順当に選ばれたとしたら、現役土佐高校生である三女の「カボちゃん」さんと一緒に甲子園で母校を応援できるという、人生の大きな夢が叶います。思い出せば、三女が中学3年生に上がる前の春休み、21世紀枠で春の選抜に出場した土佐高校の応援に、般若嫁・コニちゃん(=慶二先生)・私の三人の輪に加わってくれたのが、唯一「カボちゃん」さんだけでした。

 その頃の志望高校は、お姉ちゃんの通っている高知西高校、般若嫁の母校の高知追手前高校。私としては、成績がかなり良い「カボちゃん」さんに、無理に土佐を勧めるとかえって毛嫌いされはしないかと考え、純白のユニフォームで甲子園を疾走する土佐高球児の姿で、娘を土佐の誘(いざな)ってもらおうという魂胆があったのです。

 そして、その作戦は大成功。甲子園で土佐の選手たちの頑張る姿に感銘を受けた「カボちゃん」さんは、公立名門校志望を土佐に変更してくれたのです。今は、「卒業したくないくらい楽しくて充実している」と言うほどの土佐大好き女子高生。

 その「カボちゃん」さんは今は高校2年。驚くことに、主将の吉川(周)君と同じクラスなのです。

「憧れの選手やき、サインをもろうてきてや。」

 と頼んでいますが、

「恥ずかしいし、大人が高校生にサインをねだるのはおかしゅうない?」
 とたしなめられ、断られているのです。

 実は、私は自分が高校1年生だった時の同じクラスの土佐高1年生エースの「片田統途(のりみち)」君のサインを持っているのです。エヘン!生徒手帳に揮毫(きごう)してもらっているのです。

「この道より我をいかす道無し。この道を行く。片田統途」

 センバツ優勝の高知高を撃破しての夏の選手権出場を果たした時の若きエースの彼の直筆(じきひつ)サイン。今でも、私のトレジャー・宝物なのです。

 そして、塾の教え子の津野直志君のサインは、センバツ甲子園出場の後、夏の県予選決勝で高知商に惜敗した夜に、塾に挨拶に訪ねてくれた時に、硬式ボールに「努力」と書いてもらいました。こちらは、塾の応接室の本棚に大切に透明の箱に入れて飾ってあるのです。

 ですから、本心は、三女の同級生の吉川主将のサインも咽喉から手が出るほど欲しいのです。座右の銘をしたためてもらいたいのです。堂々、一般枠での選考での、春の選抜出場の記念として!