決定前に掛けられたネームプレート

 春のセンバツ高校野球出場校の選考会が先頃行われ、推薦される高校の発表風景が生中継で動画配信されたのを、固唾(かたず)を飲んで見守り、聞き入りました。
 
 元応援部主将のKさんから直前に電話を受け、受話器をパソコンに当てて一緒に聞いてもらい、土佐の出場決定の爆発的な喜びの瞬間を分かち合いました。早くも懐かし嬉しの思い出です。
 
 その推薦校発表の際に、主催者側のちょっとした手違いのミスがあり、肝が冷えました。中四国地区の発表の順番が訪れ、中国地区を先に発表していたところ、中国地区3校目として、四国地区と比較の前に、「開星高校」のネームプレートが担当女性の手によって発表掲示板に掛けられてしまったのです。
 
 あちゃあ、これはヤバイ!実際、そう思い、一瞬、土佐落選の悪夢が脳裏をよぎりました。
 
 開星高校の板は掛けられたまま、四国地区の発表に移り、神宮枠での四国3校目に土佐が滑り込み、先ほどまでの絶望感が喜悦感に早変わり。ここで、開星高校のプレートはいったん外されましたが、四国との比較で中四国5校目がどこであるかは一目瞭然。なんとも、選に漏れた高校にとっては気の毒過ぎる主催者側の失策でした。
 
 ことなきをえた土佐応援サイドとしては、ほっと安堵のため息をつけたからよかったものの…。このミスを主催者側は自覚し、お詫びの言葉を式後に述べたでしょうか。すでに過去のことではありますが、気になり、心にちょっぴり引っ掛かっています。