明日は、いよいよ土佐高の登場だ!

 全国高校野球選手権大会高知県予選は、4日目。2回戦が行われていて、ベスト8のうち6校の顔ぶれが決まっています。

 そんな中、我らが土佐高は第3シードで、いよいよ明日、初戦の高知農高戦を迎えます。すでに2回試合をしているチームがある中で、随分と遅い登場です。私もじりじりとした気分で、土佐の初登場を待ちわびていましたよ。

 少子化高校野球人気低下が相まって、参加校数がじり貧的に減少している高知県。土佐高など2回戦から登場するシード校は、4回勝てば甲子園切符を手に入れられます。

 今、注目を集めているスラッガー・清宮選手の居る早稲田実高は、2回戦からの登場でも、3・4・5回戦を勝ち抜いてようやくベスト8。7連勝でないと甲子園を射止めることができないのですから、都会から聖地への道のりは果てしなく遠く険しいことが分かります。

 予選参加校数と出場の難しさの格差、そんな感じで、夏の高校野球の世界でも「合区」制度が導入される日も近いのではないかと思わせられます。もともと、私たちの時代は「南四国大会」と言って、お隣の徳島県高知県が1つの代表枠に対してしのぎを削ったものですから、その頃のように合区復活の南四国大会となりはしないかなとの危惧感も持たざるを得ないほどの参加チーム数の激減ぶりですね。

 さて、明日の高知農高戦は、厳しい戦いになることが予想されます。1回戦を快勝で勝ち上がって波に乗る相手校に対して、初戦の緊張感がある土佐高。平常心を持ち、持ち前の集中力と粘りで、強敵に競り勝ってほしいと願います。

 シード校として、手堅く初戦をものにできても、次なる準々決勝での戦いはさらに厳しく険しくなります。高知南高と高知中央高の勝者との対戦。高知中央高とは、先頃の県体で逆転勝ちをした土佐高ですが、チーム力としては高知中央高の方が上のように感じさせられた試合終盤まで一方的展開での劣勢を強いられる戦いでした。相手の継投ミスにより、かろうじて逆転を果たせましたが、次の戦いとなると手強い以上の大きな壁となって立ちはだかりそうな難敵です。

 高知中央高とは、昨年の夏も激戦の末に土佐高が劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めてくれました。今年もその再現成るでしょうか。いや、実力校の高知南高が勝ち上がってくる可能性も十分です。看板の強力打線をひっさげて、土佐高の投手陣に襲い掛かってくるであろうことは必至ですから、こちらも不気味です。

 あれこれと予想したり、想像したりするだけでどきがむねむね、もとい、胸がドキドキ。兎にも角にも、明日の初戦の勝利をつかまなければ次はないのですから、一戦必勝の決意でチーム一丸の気魄の火の玉となって、高知農高との試合に全力を傾注してほしいと願います。