土佐高、初戦は圧勝でしたが…

 土佐高は、初戦の2回戦・室戸高専連合チームに、順当に勝利し、準々決勝に進みました。5回コールド・10-0の圧勝。しかも、久々の登板となった尾崎君が、相手打線をノーヒットに抑える完勝でした。

〇春野球場 【2回戦】

高専 000 00 = 0
土 佐 131 05x = 10

《連合》久田、竹崎-野並
《土佐》尾崎-柴田
(3塁打)尾崎、岡林真(以上、土佐)
(2塁打)尾崎(土佐)

 実は、私は、土佐高が絶対に圧勝するであろう試合は、観戦に行くのをためらう傾向があります。相手校が気の毒で見ていられない気分にさせられるからです。

 試合経過は、予想通りで、札所参りの旅の途中、般若嫁にスマホで途中経過を知らせてもらい、正直、「やっぱり、行かんかってよかった。」と思ったことでした。

 土佐高は、学校を上げて野球部の甲子園出場を応援し後押しする態勢が整っており、新入部員もコンスタントに得られ、専用球場や合宿所を持つという環境も整備されています。

 小津高で実績を上げた選手育成の手腕にかけては定評のある西内監督様を迎えしてからは、県内では、「常時上位進出の強豪私立」というかつての立場を取り戻しています。そして、ついに昨秋は秋季四国大会で県外の名門強豪を打ち破り、堂々のベスト4進出でセンバツ甲子園に一般選出。

 選手を伸ばす指導では卓越の手腕を発揮しておられる三木監督様の率いる土佐中から、毎年のように有望選手が上がってきてくれ、高校からの入部組とのレギュラー争いの切磋琢磨で腕を磨き合い、チーム力の底上げを図れているという好循環もあり、ハイレベルのチーム力を毎年維持できるようになっています。

 ですから、今回の初戦での対戦相手が室戸高専連合と決まり、そのメンバー表を見た時に、

「これは、楽勝パターンや。う~む、応援に行く気がせん…。」

 と感じたのは正直なところです。なにせ、連合の内訳をみると、室戸高6名+高専6名=12名。部員不足であり、チームワークをみせることもままならない状態だと推察されます。これで、強豪私立にして甲子園出場経験者のいる土佐高に立ち向かうには、戦力として心もとないものが大だということはあきらか。5回コールドの楽勝の可能性の高い試合を見るのは、判官贔屓の私としては切なくしのびないのですね。

 これが、対戦相手が連合ではなく、檮原高・中村高・高知工・岡豊高・高知東高などが相手だったとしたら、お四国参りは10月に延期してもらってでも春野球場に馳せ参じ、息詰まる熱戦になったであろう土佐高の初戦を熱烈応援するために、春野球場に馳せ参じたのですが…。