感動の大逆転勝利!

 明徳義塾高の粘り腰は、素晴らしいの一言です。3-5の劣勢の8回裏、2死走者なしからつないで4-5、土俵際に追い込まれた9回裏も2死ランナー無し。

 土壇場からの驚異的な粘り腰で何度も勝ち試合をひっくり返された経験のある、土佐高・岡豊高・高知学園の関係者なら、ここからの明徳の怖さを知っているので、今日の試合も「よくあることだ」と思え、けっして2死になったからもう駄目だとは私は思いませんでした。

 その通りの展開になり、2死でも2番打者の気魄のこもった顔付きは明徳の執念を象徴しており、期待通りしぶとくゴロでセンター前ヒット。勝ちを急いだ相手投手の動揺を誘い、3番は死球

 ここで馬淵監督の信頼も厚い4番谷合君。4打数ノーヒットの上、4打席目はチャンスに併殺打。リベンジし、男になる願ってもないチャンス。

 2死1・2塁から、ミラクルのバックスクリーンへの逆転サヨナラスリーランホームラン!

 内職をしている実家の両親とともに、大歓声を上げました。明徳義塾さんは母が売店に3年ほど勤めたことのあるご縁のある学校なので、ハイタッチで奇跡の大逆転勝ちを喜び、祝いあいました。

 明後日は、高知高の初戦の明秀学園日立高(茨城)戦。日頃は高知県予選でしのぎをけずる永遠のライバルである明徳の、エキサイティングな逆転サヨナラ劇に大いに刺激され、監督さんも選手のみなさんも燃えに燃えていることでしょう。

 野球はテクニックばかりでなく、メンタル面も重要であることは明徳の執念の試合で証明済み。高知学園もけっしてあきらめない、しつこく粘っこい試合で、どうか「黒潮かおる自由の土佐に燃え立つ緑の鷲尾根越えて~」の校歌を甲子園に鳴り響かせてくださいね。

 明徳の次の試合は日本航空高校(石川)。終盤に乱れたエース市川君と初戦の緊張感からか、珍しく乱れた鉄壁の守備陣の両方を立て直して勝利し、ベスト8に進出してほしいです。

 4月3日に大阪大学の入学式があり、1日には引っ越しの手伝いもあるので大阪入りします。明徳と高知学園には、最低どちらかには準々決勝以降まで残ってもらいたい、甲子園に応援にいく夢を叶えてほしいです。


 さあ、今から高知球場に向かいます。明徳の立派な戦いの余韻を胸に、土佐VS高専の試合を観戦し、土佐の夏をうらなってみたいです。

 夜は、教職員向陽会という土佐高出身者の懇親会。おまちでの飲み会に、ルンルン気分ですが、「飲み過ぎ警報」が発令されているので、大人飲みに徹するように自分に言い聞かせています。

 毎回、大二日酔いなので…。でも、毎度毎度、「分かっちゃいるけどやめられない~」のですね。