シード権のかかった県体での土佐高

イメージ 1

 高校野球・夏の選手権大会・高知県予選のシード権争いが、最終局面を迎えます。

 明徳義塾高・高知高・高知商の3強は決定的。残る一つのシード権の枠を巡って、ポイント7の宿毛高、6の土佐高・中村高・伊野商・追手前高がデッドヒートを繰り広げています。

 ポイント獲得のラストチャンスは、5月19~21日に行われる高校総体県予選(県体)。

 土佐高は、1回戦が高知南高との対戦であり、勝ち上がれば、宿毛高と高知工の勝者と対戦します。土佐が南に勝ち、宿毛が高知工に敗れてくれれば、棚から牡丹餅となってラッキーなのですが、両方が勝ってガチンコ勝負でシード権の取り合いっこの好試合を望みます。

 土佐は2連勝すれば、中村が明徳ゾーン、伊野商が高知ゾーン、追手前が高知商ゾーンに入っているので多分、他の3校は2連勝は難しいので、シード権獲得の可能性が高まります。

イメージ 3

  毎年、総体は野球の観戦に出向きますが、今年は特にワクワク・ハラハラ・ドキドキ気分での土佐高応援ができるので、楽しみであり、こぢゃんと気合が入ります。何としてでも、南・宿毛に連勝し、夏の甲子園出場の夢を少しでも膨らましてもらいたいと願います。

 さて、私が大阪旅行に出掛けている間に、春季四国大会が高知で開催されていました。大阪行きが無ければ、見に行きたかったのですが…。

 県予選決勝で、18-2と土佐高を一蹴した高知商。なんと、四国では1回戦で、徳島・鳴門高に7回コールド、0-8の惨敗を喫しました。大阪から帰ってきて、高知新聞を見て見ると、「投打ともにふるわず」「もろさ出て屈辱の展開」の見出しを付けられ、酷評を受けていました。

 明徳義塾高も準決勝敗退。あれほど強くて、土佐が歯が立たないチームが四国では通用しない。高知高も春のセンバツでは、緊張してがちがちに硬くなって、相手に飲まれ、見たことないような情けない試合ぶりで完敗を喫したことは記憶に新しいです。

 野球王国だった高知県。淋しい限りです。しかし、現時点での戦力では、土佐高はそんな高知高・高知商に及ばず、No1に君臨している明徳とはかなりのレベルの差があります。

 だからこそ、好選手が集まっていて潜在能力がある現2年生が中心となって新チームを結成した時に、選抜大会(新人戦)でシード権を得て四国大会・春のセンバツ甲子園の足掛かりとなれるスタート地点に立つためにも、この夏の選手権の実績は非常に重要です。

 夏の選手権でベスト4に入る可能性を高めるため、どうしても欲しいのが県体での2勝以上と夏のシード権。気魄のこもった応援のため、今年も燃えて春野球場に出陣です。

イメージ 2
 (※いつになく部員数が多い土佐高野球部。50名以上が、本気で甲子園を目指し、右文尚武の道を歩んでくれているのが頼もしいですね。)


  実は、私は野球関係者ではなく、中学・高校は柔道部。土佐中・土佐高柔道部では主将(キャプテン)だったのですが、県体で奮闘する後輩たちの戦いの応援に武道館に出向いたのは、数回のみ。完全に柔道を裏切って、今は野球オンリーの応援となっています。

 柔道は県下では下火で、出場チーム数は激減。土佐も例外ではなく部員数は少なく、弱体化しているみたいなので、どうしても足が野球場の方に向くのです。

 柔道部時代は、稽古は嫌で仕方がありませんでしたし、試合ともなるとその嫌気は強まり、逃げ出したくほどの重圧を受けました。

 柔道って、相手を投げ倒したり、首を絞めたり、関節技を仕掛けたりの過酷で、激烈な武道ですから、「楽しんでする」とか「見ていて面白い」ということがないんですね。

 体力・精神力、特に、忍耐力の涵養には貢献してもらえて、柔道部時代は有意義であったとは思うのですが、全国大会に行きたくて仕方がなく、県予選で敗れると涙を流して悔しがる高校球児と大きく異なっていて、県予選の準決勝辺りまで進出すると、心の中では、

「ヤバい。インターハイ行くことになるかもしれんぜよ…。」

 と危惧の念が芽生え、チームが敗退するとほっとしていたのですから、いかに柔道の練習を忌避していたかが分かりますよね。