火の玉の気魄の横溢した戦いぶり 2015年 7月26日

 土佐高校の勝利の余韻を味わいつつ、第二試合の高知学園対高知東高戦も最後まで、「偵察のため」観戦して、今しがた須崎に帰宅しました。

 実は、昨日も、第一試合の中央高対高知高専と、第三試合の高知学園対中村高の試合も偵察観戦をして、対戦相手となるであろうチームの現在の戦力分析をしていたのです。私がデータを集めてもどうなるものでもありませんが、矢も楯もたまらず、って心境なのです。

 甲子園で上位進出を狙える四国内屈指のチームである「高知高校」は、投手・攻撃陣・守備・走塁すべての面で、ハイレベルにまとまっています。まるで、高校生ではなく、大学か社会人なみ。なみの高校では歯が立たない横綱級の強さです。

 併設の高知中学が県下で敵無しの強さを誇っている上に、公立中学の県選抜クラスが自ら進んでこぞって入部。その中から厳しいレギュラー争いの生き残りをかけた熾烈な競争を勝ち抜いた精鋭たち揃いですから、こぢゃんとレベルが高いのもうなづけます。

 昨日、今日の学園応援席埋め尽くすえんじのユニフォームの控え選手たちの多さには、驚かされます。どよもす大声援は、筆山まで響いてこだまとなって帰ってくるほどです。野球部だけで学校が運営できるんじゃあないだろうかと思わせられるほどの大人数。100名はゆうに超えて、150名に達するのではないかというぐらいで、塾経営者としては羨ましいです。

 毎年、ものすごく強い高知学園に、きまって決勝戦で1点差の勝利を収め続ける明徳義塾高の強さは、これまた半端ではありません。実力は学園が上の年でも、明徳は1点多く取って勝ち切るのですから、神憑り的ですよね。

 さて、その学園・明徳と肩を並べるベスト4まで、我が土佐高は勝ち上がりましたね。素晴らしいです。新人戦、春の大会と2冠の中央高を破った今日の試合はお見事の一言です。詳しくは、熱戦観戦記を後で綴りますから、そちらに譲るとして、とにかく、土佐の選手たちの胸に宿った何物をも怖れぬ気魄、目の色を変えて挑みかかる闘志に、敬服いたします。

 抽選日の7月4日に記した「希望的観測予想」が、ほぼ的中してくれていることに、土佐の選手たちに心から感謝しています。

 もうこれ以上、何も望みません。明後日の高知学園戦は、正直、中央高をはるかにしのぐ各上の強敵・難敵、白鵬級の横綱ですから、「平常心」・「無欲」・「沈着冷静」で、甲子園で上位進出できるチームのレベルを肌で感じ、楽しみつつ、勉強にするつもりで戦ってほしいです。

 勝ちを意識したり、変に欲を出すと、したたかな学園に付け込まれますから、万が一の勝利を目指すためにも、土佐は90%の力を出し、学園には70%しか出させない頭脳的な戦いを仕掛けてほしいです。

 まだ、甲子園は遥か彼方です。険しい高知学園山に登りきることだけを考え、一球入魂の精神で、明後日も土佐高らしい火の玉の気魄の横溢した戦いぶりを期待しています。




 (参考)7月4日の記事より

「 …スコアは、「希望的予想」であります。

 1回戦  桜ケ丘高校 19日 高知球場 7-0 (※実際は、12-0)

 2回戦  須崎高校・室戸高校の勝者 21日 高知球場 5-2 (※実際は、5-4)

 準々決勝 多分、勝ち上がるのは、中央高校 24日 春野球場 3-2 (※実際は、4-3)

 準決勝  多分、勝ち上がるのは、高知高校 26日 春野球場 4-3

 決勝   多分、勝ち上がるのは、明徳義塾高校 27日 春野球場 2-1 」