夏の選手権・明徳義塾高

 今年の高校野球は、高知県予選の準決勝でいったん私の興味は途切れていましたが、昨日の夏の甲子園の1回戦は、車中でラジオ放送をワクワクしながら聞いていました。

 明徳義塾高は、いつも思いますが、たいしたものです。実力が上の、明らかに各上の対戦相手に対しても、したたかに自分のペースに巻き込み、接戦に持ち込み、勝利を収める戦いぶりは、たいしたものだと思います。昨日の試合は惜しくも勝利を逃しましたが、選抜優勝校に対して、存分の戦いぶりで立派だったと思います。

 その明徳に県予選の決勝で惜敗した高知高。エースの鶴井君を、大勝ペースの準決勝・土佐高戦の5回表に降板させ、ライトの守備位置につかせた後、肩が冷えた頃に再登板を余儀なくされる試合展開になったことが、決勝の明徳戦に影響したことはいなめません。

 明徳優勝の陰の立役者は、土佐高打線の5回の爆発、2番手・3番手投手から連打で6点を奪って、5回コールド負けを回避し、鶴井君を再登板させたことにあるのかもしれません。

 鶴井君をベンチに下げて温存していれば再登板の必要性はなかったのですが、そうなれば、あの流れだったら、土佐高打線が控え投手たちをガンガン攻めて、試合の行方はどう転んだかもしれない、なんて、「たら」「れば」の話を考えては楽しんでいます。

 鶴井君は、冷えた肩を酷使して疲労させたことが微妙に影響して、明徳戦では、中村高戦の時などの球の切れがなかったように見えました。明徳義塾の打線に、あれほど打たれるピッチャーじゃあないはずなのですが…。

 土佐高の新チームの成長を楽しみにしています。決勝で敗れた高知学園、17回目にして初めて甲子園初戦で敗れた明徳。そして、県内のほかのチームもすでに新チームが始動しています。月末の新人戦が、はやから楽しみでたまりません。そして、選抜出場をかけた秋季大会までも、あっというまに過ぎてしまいます。

 高校球児たちは、暑い中、日々精進の毎日なことでしょう。みなさん、頑張ってください。応援しています。