室戸高校の安岡投手を警戒すべき 2015年 9月 8日

 「第68回・秋季四国地区高校野球高知県予選組み合わせ」が決まりました。

 新人戦(選抜大会)でベスト4に上がると、これほどまでに日程的に有利な立場を得られることに驚かされます。9月12日に開幕なのですが、シード権を得た土佐高校は2回戦からの登場となり、20日に春野球場にて、中村高校・室戸高校の勝者との対戦となりました。

 1度勝てば、早くもベスト8。2度勝てば、ベスト4で四国大会進出に王手をかけることになります。準決勝で勝てば、出場決定。負けても、3位決定戦に望みをかけることができます。高知県の予選参加校の減少ぶりを如実に物語る、1度勝てばベスト8状態というところです。

 さて、土佐高校の初戦の相手は、中村高校・室戸高校のいずれかですが、実はこの両校、直近の大会で対戦し、土佐が勝利を収めています。中村高校とは、先ごろ行われた新人戦で対戦し、8回コールド・8-1のスコアで土佐が勝ちました。室戸高校とは、夏の選手権で対戦。シーソーゲームの激戦の末、9回裏土佐が5-4のサヨナラ勝ちを収め、私も大興奮させられたことは記憶に新しいです。

 両校とも、1回戦を勝ち上がれば、「土佐打倒」に燃えて、全力で挑みかかってくることでしょう。新チームの現戦力で新人戦を戦った中村高校よりも、夏の大会で苦しめられた2枚看板エースの残った室戸高校が、土佐にとっては要警戒です。室戸高校の「安岡航、安岡将」両投手、特に、夏の大会において、9回以外はぴしゃりと抑え込まれた左腕・安岡将投手との対戦は、不気味で仕方がありません。

 土佐高校にとって必要なのは、シード校としての誇りや自信ではなく、「挑戦者精神」です。リベンジを果たそうとチャレンジしてくる中村または室戸に対して、彼らの闘志を上回る火の玉の闘魂で、一戦必勝を期して全力での戦いを挑んでほしいと願います。

 思い出すのは、2年前。選抜甲子園出場を果たした年の秋の大会。久保田投手・林投手の2枚の好投手を擁して、上位進出が期待されたにもかかわらず、1回戦で格下の相手と見られていた追手前高校に0-2と完封の完敗を喫しました。あの試合では、気魄で追手前に圧倒され、受け身に回って敗戦。野球も、気力やメンタルの強さが勝敗を分けることを痛感させられたものです。

 今回の大会も、土佐高はシード権を獲得した自信が過信につながらないように、チーム全体の気持ちを引き締めて、投手力では県内屈指の室戸高との対戦になった際、好投手の両安岡君に牛耳られないように、残りの期間で打撃力をレベルアップさせてほしいと願います。できうれば、中村高校に室戸高校を撃破してもらいたいものですが…。

 投手力は充実していますから、2回戦は、松原君~尾崎君の継投で乗り切り、大事に勝利をもぎとってほしいですね。準々決勝のことは、無事、初戦を勝ち切ってから考えることにします。