二日にわたる「高校野球観戦の旅」 2015年10月25日

 232㎞+214㎞+214㎞+214㎞=874㎞也。高知~東京間に匹敵する距離を2日間に走破しました。高校野球観戦ツアーでの日帰りドライブが、なんと喜ばしいことに2日続いた上に、さらに来週も続きます。

 昨日の国道32号線を上ってのドライブの際には、25年前に般若嫁になる前の初々しくて若くて美しかった独身時代の彼女とのデートのことを思い出しました。あの当時、まだ高速道路は開通していなくて、高松・高松・徳島・淡路島などに行くには、大歩危小歩危阿波池田を通っていくしかなかったのです。

 昨日の帰り道と今日の往復の室戸まわりの国道55号線では、歩き遍路の方々を多数見かけました。こちらの道も思い出多き道であります。塾生たちを何十人も引き連れて、四国遍路の徒歩旅行を敢行した、塾を立ち上げての初年度から15年目まで。室戸岬を遥かに望む絶景のこの道も、てくてくと歩いたものです。

 高校野球観戦という具体的な目的のある2日間の旅でしたが、私にとっては思い出の感傷に浸る「センチメンタル・ジャーニー」となりました。野球を応援している時間の3倍以上の時間、車の運転をしていたわけですからね。

 高速道路を使わないドライブでの帰宅の途上、土佐高校のグラウンド前、野球部の練習球場前、そして、春野球場そばを通りました。この道は、土佐高惜敗のショックで失意落胆、暗澹たるプチウツモードで帰宅の途についた思い出の方が、圧倒的に多いです。

 それが、今回に限っては2日間とも「凱旋ロード」。しかも、甲子園のかかった秋季四国大会での勝利の喜びを噛み締め、200㎞走行中ずっと嬉しさを反芻して、最後に通りかかるという稀有な出来事となっています。長い間、土佐高野球部を応援していると、こんな幸せに満ち満ちた思いも味わい尽くせる機会にも恵まれるのですね。本当に、有り難いことです。

 そういえば、昨日の徳島城南高との試合の途中、トイレに行くと、平成4年に土佐のエースとして春のセンバツ甲子園に出場した、我が塾OBでもあるT野君にばったり出会いました。いやあ、本当に懐かしいです。四国銀行の徳島支店にお勤めで、母校の応援にと馳せ参じたということです。

 土佐高はあの時以来の選抜出場を、先ごろ21世紀枠による選出で果たしましたが、四国大会を勝ち上がっての実力での選出は長らくありませんでしたから、T野君の昔の活躍にあやかって今年のチームが上位進出してくれることを、こいねがいました。

 遠方遥々、二日間通った徳島・あぐりアナンスタジアム。こぢゃんと印象深い球場となりました。多分、今後訪れる機会はないことでしょう。2試合とも、土佐高勝利の場面と校歌斉唱はデジカメ動画に撮影しましたから、記憶の中だけでなく、アナンスタジアムは映像としてこれから数限りなく見て、土佐高勝利の瞬間の喜びを繰り返し味わい、アドレナリン分泌の特効薬として役にたってくれることでしょう。