3度目の正直だ、土佐高頑張って! 2015年10月30日

 天下分け目の鳴門決戦を明日に控え、闘魂がメラメラと燃え上がり、気魄がほとばしっています。私が今17歳ならば、グラウンドに立ち、先陣を切ってヒットを放つのですが…、なんちゃって、野球部ではなく柔道部でしたから、打席に立たせてもらっても、大振りの空振り三振がオチでしょうが。

 新人戦は、1-8、秋季大会は、0-5といずれも明徳義塾高に苦杯を喫した土佐高ですが、成長著しい土佐の選手たちですから、この前の2戦のようになるはずがありません。明徳の選手諸君は、中学から硬式野球で鍛えられ、ある程度の完成度を持った状態で入学し、さらに鍛えに鍛えられて、一定の高みのレベルにすでに達しています。

 一方は、土佐の選手たちは、発展途上の成長段階。勝つことで、少しずつでも確かに、堅実に上達の道を上り、明徳のレベルに近づきつつあります。ですから、明日の試合は僅差の接戦に持ち込むことも十分可能だと考えます。

 選手層の厚さや選手個々のレベルからすると、歯が立ちません。柔道や剣道の1対1の個人戦を集めた団体戦ならば、勝ち目は薄いですが、野球は話が違います。ピッチャーの頑張り次第で、番狂わせは起きやすいのがベースボールの特徴であり、面白さです。

 例えば、東京6大学野球では、土佐高野球部OBの浜田監督様が率いる東京大学が、甲子園での実績ある選手揃いの法政大学を春、秋ともに、一度ずつ打ち破っているではありませんか。実力は遥か上の法政に、東大が勝った事実は、土佐高の選手の皆さんに多大なる勇気と希望を与えてくださいます。

 3度戦えば、東大でもあの強い法政に1度は勝てるのです。ですから、東大にならって、土佐も3度目の正直で、明徳の高く分厚い牙城を突き崩してほしいと願います。

 また、新人戦で明徳を破った高知高にも練習試合で勝てるほど、自分たちの力は向上しているのですから、自信を持って、集中力を高めて粘っこく守り、気魄を前面に打ち出して明徳エースに立ち向かい、念願の勝利をチーム一丸となってつかみとる戦いを見せてほしいと望みます。