立教大学、東京大学に完敗の悲しいニュース
遂に、「その日」がやってきました。注目の東京大学・宮台投手の完封勝利の晴れ姿が、神宮球場で輝く日が。観客数は、14,000人。東大の勝利を一目見たいと期待しての大観衆であることは想像にかたくありません。
シャットアウトでの記念の勝ち星を挙げた相手が、「立教大学」であるのが、私としては悔しいですが、ここは素直に好敵手の天晴れな投球を賞賛したいと思います。早稲田大学・明治大学との初戦も、8回裏まで零封で、味方打線の援護に恵まれず、9回裏に1点を奪われてのサヨナラ負けでしたから、完封勝利目前。初完封を飾るのは時間の問題と見られていました。
甲子園で実績を上げた選手ぞろいの、早稲田・明治・立教の好打者・強打者たちを牛耳り、手玉に取って、きりきり舞いさせる東京大学のエース。すごい選手が現れたものです。頭脳明晰・野球もプロ級のレベルですから、文武両道どころの話ではなく、「スーパーマン」としか形容の仕様がありません。
東京大学の守備陣・打撃陣も、絶対的エースを盛り立て、援護射撃をプレゼント。4-0の完勝ですから、素晴らしいです。こりゃあ、秋のリーグ戦では東大は優勝候補に一躍上げられることは確実ですし、東京6大学野球史上初めての東京大学のリーグ制覇という奇跡も、夢や浪漫ではなくなり、にわかに現実味を帯びてきましたね。
今日の試合で出場した選手諸君の出身高校を調べてみると、非常に興味深いです。
かたや、甲子園常連校にして優勝の実績を持つ高校の出身者揃い。こなた、進学校として名高い有名校ばかり。素材としては、どちらが恵まれているかは一目瞭然でありますが、勝負は東大に軍配が上がるのですから、野球というのは「鍛え方」と「指導の仕方」がものを言うことが分かります。
●立教大学…浦和学院・仙台育英・國學院久我・大阪桐蔭・西南学院・長良・浦和学院・大垣日大・大阪桐蔭・大阪桐蔭・鎌倉学園・遊学館・浦和学院・長野日大・長崎日大・横浜。
選手たちを育て上げ、東京6大学で十分戦える戦力レベルに、秀才野球選手軍団を導くのですから、監督様の選手育成伸長手腕の秀逸さが際立ち、光輝に満ちています。
立教大学には、なんとしても連敗による勝ち点落としは回避するために、明日の試合は総力戦で勝ちをもぎとり、第3戦に持ち込んで、今日の試合では完璧に抑え込まれた宮台投手を攻略してリベンジを果たしてもらいたいと熱望しますが、東大打線が活発になり、勢いを増している上に、2番手・3番手投手も実力者が揃っていますから、勝ち点を奪取される危険性も十分。
私の学生時代も東大が強くて、立教が勝ち点を落とせば東大優勝の可能性があった最終カードでは、神宮球場が大観衆で熱気を帯びたことを懐かしく思い出します。当時は、立教にはスポーツ推薦がなく、東大と同じレベルで最下位争いをしていた時代。しかし、今の立教はアスリート入試などで高校時代に高い実績をあげた選手を入部させているのですから、当時とは事情が異なります。
東大に連敗。これだけは何としても回避してくれることを、OBとしては希(こいねが)います。
※以下、スポーツ報知のネット配信記事のコピペです。
【六大学】東大・宮台、立大戦でリーグ戦初完封!チームは8年ぶりシーズン2勝
スポーツ報知 5月7日(土)16時44分配信
◆東京六大学野球第5週第1日 ▽東大4―0立大(7日・神宮)
東大は、最速145キロ左腕・宮台康平(3年=湘南)が立大打線を5安打に抑え、リーグ戦初完封勝利を飾った。東大投手の完封は、2005年秋(早大1回戦)の松岡勇佑以来、21季ぶり。チームは明大2回戦に続き、08年秋以来のシーズン2勝目となった。
宮台は自己最速タイの145キロをマークし、6回には3者連続三振。1点リードの7回無死二塁の打席では、自ら右中間に適時二塁打を放った。今季は早大との開幕戦から2試合連続で完投しながら、ともに0―1のサヨナラ負け。悲運を乗り越え、昨秋の法大1回戦以来のリーグ戦2勝目をつかんだ。