板ばさみに悩む今日この頃

 世間一般には、10月8・9・10日の土曜・日曜・月曜は3連休ということですが、塾は土曜日も授業を行うので、3連休ではなく、ただの連休。それでも嬉しいことに変わりはありません。

 明日は塾は休みではないのですが、本業の漁師のお仕事、つまり、釣行は特別にお休みをいただいて、休竿日とさせてもらい、高校野球の応援にまわります。土佐高の試合は午後からの第2試合ですが、もちろん、当然、午前中の第1試合も偵察と研究のために、試合前から球場に到着して観戦の予定。

 嬉しいことに、準決勝に進んだ4校は、すべて2試合を戦う権利を得ています。ですから、準決勝の結果の如何(いかん)にかかわらず、日曜日にも春野球場に馳せ参じます。

 土佐高校野球部の熱烈応援は、いまや、私にとってはライフワーク。2年連続春のセンバツ甲子園出場をつかみとってもらうために、全身全霊を懸けて応援に捧げる2日間にするのです。

 しかし、気掛かりなことが二つあります。まずは、お天気。明日の土曜日の天気予報は、曇時々雨。午前中の降水確率は、60%。まあ、大丈夫とは思いますが、もし、雨天順延となると困ったことが起こるのです。

 連休最終日の月曜日は、般若嫁孝行&大学生の次女サービスで、松山に運転手としてお出掛けする予定となっているのです。土佐高が四国大会出場を決めてくれて、晴れやかな気分で松山へのドライブを楽しむ予定。しかし、野球が雨天順延でずれこむと、野球と家庭サービスの板挟み状態となり、般若嫁様と可愛い娘との約束を反故(ほご)にし、土佐高野球応援を選ばざるをえないことになるので、心が痛むのです。

 もう一つは、可愛い塾生たちに、発表会への強い招待を受けているのです。朝ケ丘中学校吹奏楽部の定期演奏会です。中3・中2にたくさん吹奏楽部の部員さんが居て、

「kururin先生、定演に来てよ。もちろん、来てくれるでねえ。」

 とあたかも、私は定演に訪れることが当たり前、来てくれるのが嬉しゅうてたまらんようなお誘いの言葉を掛けてくれるので、悩むのです。土佐高野球の応援に行くことが、先に決まっており、私にとってはどうしても外せない重要案件。しかし、可愛い塾生たちのたっての願いともなれば、無視するわけにもいかず。う~む、悩む…。

 定期演奏会は、日曜日の午後開演だそうです。ということは、土佐高の試合が、午前中にあれば、試合が終わり次第、春野を出て高岡から高速道路に乗れば、開演時刻に間に合うかもしれません。ただし、これは、土佐高が準決勝で中村高に敗れて、3位決定戦に回った場合の限定的なケース。

 新チームの土佐高の実力を考えると、よもや負けるとは思えないので、

「日曜日午後のコンサートへの参加は、悪いけんど、ちっくと無理かもしれんねえ。ごめんでえ。」

 と、吹奏楽部の塾生たちには断りを入れさせてもらいました。

 実は、同じ日曜日の9日には、越知町野老山のF原大明神様からも、閉校となった旧野老山小学校で地域の人たちの運動会があり、今年は世話役を仰せつかっているので、できれば参加して盛り上げてほしいというお願いもされていたのです。

 こちらは、土佐高がもし、準々決勝で高知商に敗れていれば、時間が空くので喜んで参加させていただきますと応えていたのですが、運悪く、もとい、運良く、土佐高が市商に勝利してくれたので、キャンセルさせていただいたという件もありました。

 とにも、かくにも、私にとっての今現在の人生の優先順位は、「土佐高野球の熱血応援」が堂々のトップに君臨しているのでありました。