立教、宿敵明治を破り、優勝に望みをつなぐ ①

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 ここ数年は、もう少しで優勝というところまでこぎつけたことが3度、4度とあった立教大学野球部。

 いつも最後の難関、大きな壁となって立ちはだかったのが、ライバルの明治大学です。あと1勝で天皇杯獲得まできたところで、その厚い壁に跳ね返され無念の涙を流したことが続きました。

 今シーズンも同じ構図で、目の前に引き寄せた優勝を明治に阻まれる寸前でした。明治との対戦で連勝で勝ち点を上げれば、すんなり優勝だったのですが、初戦を0-3と落とし、明治戦での優勝が消えました。第2戦は、9-2と圧勝してタイに持ち込み、第3戦にすべてをかけて総力戦を仕掛けました。

 明治立教両チームが総力をけっして向かい合った運命の試合は、僅差の投手戦。8回裏に立教が先制するも、9回表2死から明治が適時打で同点。延長に入り、12回の表、遂に決勝点と思われる得点を、明治が犠牲フライでもぎ取ります。いつも、こうなのです。手もとまで手繰り寄せた優勝のビッグチャンスを、明治の執念で奪い取られるのです。

 しかし、今回は立教の勝利への、優勝への執念が勝りました。チーム一丸となって気魄で1死満塁の一打サヨナラの絶好機を作り、4番の笠松主将にすべてを託します。

 実は、この試合のこの場面は、ライブで観ていたのです。ドキドキハラハラワクワクの緊張感とスリルは、めったに味わえないものでした。内野ゴロなら併殺で、試合終了。ヒットなら、同点、またはサヨナラ勝ち。

 ちょうど同じ日程で、春野球場で県体の準決勝、決勝が行われたことで、午後1時開始の立教-明治戦は見られないと思っていたのですが、決勝の明徳義塾高-土佐高戦を早めに切り上げたことで、幸運なことに延長にもつれ込んでいた明治-立教戦のラストに間に合ってくれたのです。

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  パソコン画面に向かって、叫びます。

笠松君、頼んだで~。打ってくれよ~。立教勝利は君にかかっちゅうきね~。」

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  立教ファンの期待と夢と望みを一心に受けた笠松君が、思い切り振ったバットから、キン!という快音が発せられ、打球はショートの頭上をライナーで越えて、左中間を深く破ります。立教応援サイド、歓喜のサヨナラ勝ちの瞬間です。

 常に目の上のたんこぶとして、鬼門として立教の前に立ちはだかってきた宿敵・明治を、ついに打ち破りました。この興奮、感動、感激は、東京6大学野球観戦の私の歴史の中で最高のものとなりました。パソコン画面に向かって、雄叫びをあげます。やった~、やってくれた~。やった~。

 立教、セントポール~、おお~我が母校~。行け、立教健児を大きな声で歌います。これで、立教優勝の鍵は、最終週の伝統の早慶戦に握られました。慶應義塾大学が連勝で勝ち点を上げれば、慶應の優勝。1敗でもすれば、立教の久方ぶりの優勝が決定です。

 ここで、私は熱烈な早稲田ファンに早変わり。私ならずとも、立教ファンならだれしもそうでしょうね。

 To be continued(=続く)