土佐高、勝ち試合を失う ② 完結編

 炎暑の高知市営球場、真夏の炎天下を思わせる県営春野球場。今夏の土佐高の試合は2試合に終わりましたが、応援スタンドには、土佐高応援部の制服制帽姿があり、本当に嬉しく心強く感じました。

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  2017年夏に土佐高球児に対して熱烈応援を繰り広げてくれ、士気を大いに鼓舞してくれた部員さんは5名。うち1名の女子部員さんの、劣勢の終盤の絶叫ともいえる熱血応援ぶりには、本当に胸の奥から感動が込み上げてきました。

 野球部の控え部員さんたちと応援に駆けつけた保護者の皆様を束ね、心を一つにして土佐の勝利のために全身を汗まみれにして粉骨砕身の応援に徹する姿は、本当に頼もしく、体はみな華奢(きゃしゃ)ですが、実にたくましく感じました。

 本当に、ありがとうございました。君たちの一所懸命、必死の応援の甲斐もなく、いったんは勝利を確信した7回裏の校歌斉唱空しく、土佐は散り、短い夏は終わりましたが、太平洋にまで木霊(こだま)すかのようなかん高いエールの叫びは、選手たちに届いて勇気と闘志と覇気をかき立てたと同時に、私の心も揺さぶり、意識の中に深く刻まれ、励ましの声となって今も脳裏で鳴り響いています。

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  夏を終えた3年生のみなさん、お疲れ様でした。精一杯に戦い、敗れたとはいえ、ほとばしる闘魂は素晴らしかったです。

 いち早く気持ちを切り替えて、次は目標を甲子園から志望する難関大学合格の一転に絞って、日々刻苦勉励で受験勉強に邁進してくださいね。1点を笑うものが1点に泣くのは、野球も大学受験も同じ。右文尚武を目指して鍛えた精神と体力を試されるのは、実はこれからなのです。

 私は、優先順位の一番に土佐高野球応援を持ってきて、必ずや球場に馳せ参じるのですが、これは、皆さんの一心不乱、全力疾走、一球入魂のひたぶるの姿に、大いなる若さと青春のエネルギーとパワーをおすそ分けしていただけるからにほかなりません。

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  土佐の純白のユニフォームがグラウンドを、ダイアモンドを駆け巡る姿を眺めるだけで、胸に込み上げてくるものがあり、涙が出そうになるほどの感動を覚えるのです。そして、若き頃の自分を思い出し、青春の心に瞬時にして戻してもらえる心地良さを味あわせてもらえるのです。

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  最後に。1年の秋からレギュラーで、3年間にわたって土佐の屋台骨を支えてくれた尾崎君、柴田君、馬場君。一昨年の秋に、四国大会の行われる阿南アグリスタジアムへ連日通いつめ、鳴門オロナミン球場、さらには甲子園まで馳せ参じさせてくれる快進撃を味あわせてくれたこと、いつまでもけっして忘れません。思い出深い試合の数々、君たちが土佐ファンの胸を熱くさせてくれた3年間を心に刻み、感謝の思いをお伝えして、土佐の過ぎ去った夏を惜しみたいと思います。

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