檮原高、学園から金星を挙げる

 檮原高野球部には、我が塾の卒塾生が4名も入部しているので、土佐高の次に応援しています。その檮原高が快挙を成し遂げました。伝統校の高知高を準々決勝で撃破し、ベストに初めて進出したのです。

 般若嫁様が、土佐久礼の新港に新たにオープンした道の駅に行ってみたいというので、超近場プチお出掛けの運転手をしながら、NHKラジオで檮原高VS高知学園の試合に聞き入っていました。

 終盤に追いついた檮原高は、延長10回表に2点をあげ、5-3。裏の反撃を1点でしのぎきり、5-4と金星を挙げたのです。檮原から応援に訪れた方々の喜びようはさぞかしでしょう。野球部で町興しをしている成果が大きく花開きました。本当におめでとうございます。

 高知高にとっては、本当に悔し過ぎる敗戦となりました。昨夏、初戦の2回戦で4-6と敗れた中村高に、春のセンバツのかかった秋の大会でも、準々決勝で5-6と連敗。檮原を破って、準決勝でリベンジを果たし、決勝ではこれまた煮え湯を飲まされ続けている明徳義塾高に挑戦のはずが、そのはるか前の檮原戦でよもやの敗退。

 それも、がっぷりよつに組んでの力負けに、学園関係者は肩を落とし、チーム力の斜陽ぶりに愕然としていることでしょう。

 勝負の世界は厳しいです。継投の采配ミスで敗れ去った土佐高。優勝候補の一角である、常勝の付属の中学の学園中からの選手と高校からの有望選手がこぞって集まっているにもかかわらず、ここのところ地方の公立校に負けてばかりの高知高。伝統校の采配をとる監督さんは、OBや関係者や保護者やファンからの批判にさらされ、さぞかし苦しい胸の内なことでしょう。

 甲子園出場を至上命題とせざるをえない過去の輝かしい栄光を背負う両校。その歴史と伝統を背負って、選手を育成し、勝利を求められるも、結果を出すことがはなはだ難しい監督さんたちに、同情せざるをえません。私なら、責任感により、うつ病になってしまうかもしれないほどの重すぎるプレッシャーと、それによるストレスだと推察できるからです。

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