東京6大学野球を観たくて

 あたかも神宮球場で応援しているかの如き、臨場感に溢れた大学野球観戦を楽しむことができました。

 便利な時代になってくれたものです。パソコン画面で、遥か遠方の東京の野球中継を楽しめるのですから。早稲田大学立教大学の1回戦は、2時間30分の熱戦。白熱の投手戦でした。

 早稲田のエース・小島投手は、浦和学院高出身の4年生。主将です。彼とは、春のセンバツ甲子園で会いました。21世紀枠で土佐高が出場し、1回戦で対戦した相手が浦和学院で、そのときのエースでした。土佐とも縁のある投手なので、応援したいのですが、今日は立教の相手投手なので敵。

 立教のエースは、大阪桐蔭高出身の田中投手・3年。そう言えば、一昨年の春に土佐が甲子園に戻った際に、1回戦で対戦したのが大阪桐蔭。どうして、こうも、せっかくの甲子園で優勝候補のくじばかりを引くのでしょうか。

 ハラハラ、ドキドキ、ワクワク、やきもきの試合展開で、慶太塾事務室球場は熱気に包まれました。ただ一人の観戦なのですが、大興奮。試合終盤に試合が動き始め、7回に1点を取り合い、8回に立教が決勝点をあげて2-1と競り勝ちました。幸先の良いスタートです。

 東京の大学を選んだのは、何を隠そう、野球好きが昂じて東京6大学野球神宮球場で日常的に生で見たいという理由からでした。なんという愚かで不純な動機なのでしょうか。

 でも、今となってみれば、こうして今でも母校の応援を熱烈にできるのですから大正解でした。ネット配信でライブ中継をしてもらえるのですから、人気の東京6大学野球は恵まれていますし、OBとしてもこぢゃんと嬉しいです。

 浪人してまで、6大学を目指して本当に良かったです。40年前、1浪の末、私を受け入れてくれて合格通知を下さったのは、立教大学(経済・経営)・法政大学(経営)・青山学院大学(経済)・早稲田大学(社会科学※当時は夜間)の4つでしたから、ご縁のある大学としてこれらを中心に贔屓します。もちろん、立教はいの一番ですが、青学も箱根駅伝では応援しています。

 受けることすらできなかった東京大学慶應義塾大学は応援しません。特に応援しないのは、明治大学。現役・浪人通じて、いくつもの学部を受験したにもかかわらず、全部落とされ、一通の合格通知さえ与えてくれなかったのですから、憎たらしさが今でも脳裏にこびりついているのです。

 自分の実力不足が原因ですから、逆恨みそのものですが、近頃立教が強くなってきても、常に明治が立ちはだかり、優勝をことごとく阻止された経緯もあり、今でも明治は私にとっては目の上のたんこぶそのもの。

 それでも、昨春のリーグ戦では、際どく笠松主将の逆転サヨナラ長打で勝ち切り、久方ぶりの優勝を果たせたことで、明治憎しの思いもやや薄らいではいます。

 さあ、立教大学、明日も早稲田を撃破し、連勝で勝ち点1奪取といこうではありませんか。行け~、立教健児~!