収穫あり、土佐高の準決勝 ② 完結編

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(※市商戦には、土佐高の女子学生たちがたくさん応援に来てくれていたのが、とても嬉しかったですね。)


 私は大学時代、筋トレの一環でベンチプレスにも励(ハゲ)みました。数ヶ月で、110を持ち上げるまでパワーアップができました。腕力、胸の筋力、背筋力がついて、強い相手にも組負けなくなりました。私でもできるのですから、土佐の選手のみなさんもきっとできるはずです。技術力はじゅうぶん付いているので、テクニックにプラスしてパワフルさを身に付けることが喫緊の課題だと感じます。

 頭脳をフル回転させると、カロリーを大きく消費するそうですから、猛勉強は控え、学習はそこそこに…というのは冗談です。

 課題は、予想通り「守備陣」。市商打線の強いゴロをサードが弾いたのは致し方なく、許せるとして、エース横田君が気魄の投球で打ち取った内野のイージーな凡ゴロをキャッチし、完全にアウトのタイミングなのに、1塁に暴投するとは…。それも、セカンドとショートがノーアウトから。これは、遺憾(いかん)。

 まるで、イップスの症状のようなボーンヘッド。1死ランナー無しのはずが、無死2塁の大ピンチ。向こうからすると棚から牡丹餅(ぼたもち)の大チャンス。捕球から送球へいたるフォームが、硬いように感じます。孤軍奮闘のエースを盛り立ててしかるべき内野陣が、難しくもないプレーでエラーで足を引っ張る。秋までに鍛え直しです。

 初回の1死満塁を始め、横田君の四死球内野手の失策でピンチの連続ですが、初回こそ2死満塁から適時打を打たれ2得点されたほかは、ビッグイニングを作らせず最少失点でしのぎ切り、コールド負けのピンチも守り切って、逆にナイスバッティングの連打で2点を返し、試合の形にして9回を戦い抜いたことは、秋に希望をつなげることができる実りでした。

 ○高知球場 【準決勝】

 土 佐 010 000 020 = 3
 高知商 201 111 00× = 6

 (土佐)横田、中口 - 伊藤
  (市商)真城 - 山田聡
   〈本塁打〉元山(市商)

 強敵相手に委縮することなく、気魄を横溢させて立ち向かう姿は、かつての強かった時代の土佐高に近づいています。やはり、勝ち上がることで選手たちには自信と誇りが心に育っていくのでしょうね。

 繰り返し訪れるピンチに、一致団結して立ち向かい、ギリギリのところで守り切る精神の強さ。そして、ここぞのチャンスを確実にものにしていく集中力。それこそが土佐高の真骨頂ですからね。

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(※8回表、松谷君、土佐の意地を見せる追い上げのタイムリーヒット。)

 9月9日には秋季四国大会の組み合わせ抽選会が行われます。どこと当たることになっても、土佐高には勝ち切る力があると今日の試合をみて確信しました。ひょっとすると四国大会に出て、他県の代表に連勝した3年前の再現かもと、ポジティブな思いが今胸に湧き上がってきています。

 春のセンバツ甲子園に向けての秋の陣は、すぐそこに迫っています。高知商戦では、ひときわ目立つ声で選手たちに発破をかける熱血応援をしてしまいましたが、秋にはさらに馬鹿でかい声で気合を入れさせてもらいますからね。頑張れ、土佐高!

(※応援部の皆様、2~3名のごく少ない部員でも熱血応援を本当にありがとうございました。秋にも土佐の選手たちの士気を鼓舞するべく、熱烈なる応援をどうかよろしくお願いいたします。)

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