一丸の火の玉の闘魂

 3年前の秋に土佐高はミラクルな快進撃を見せてくれました。

 高知県の3位校として出場し、徳島2位の城南高、香川1位の小豆島高をたて続けに撃破。どちらの試合も薄氷を踏む思いの接戦を粘り強く戦い、勝ち切りました。

 ピンチに動ぜぬ強靭なる精神力とここぞという場面で集中力を発揮する強かった時代の土佐らしさが戻ってきて、飛び上がるほど嬉しくて、アグリ阿南スタジアムからの遠い帰路の間中、ハイテンションのルンルン気分でした。

 準決勝の明徳義塾高戦も、気魄に満ちた戦いぶり。選手が一丸の火の玉の闘魂と化して、新人戦では1-9、秋季の予選では0-5と完敗での連敗を喫した明徳義塾高を土俵際まで追い詰める戦いを演じ、春のセンバツ甲子園への一般選考枠での出場をつかみ取りました。

 あのチームの選手たちの気合の入りようは素晴らしかったです。目の色が違い、燃えていました。特に、主将の吉川周君。大事な場面でことごとくナイスバッティング。投げても、1年生の尾崎君とダブルエースで、チームを牽引。小柄ながら、横溢する気魄で部員の士気を鼓舞する姿からは、野球というスポーツが、いかにメンタルが重要かをあらためて教えられました。

 
【1回戦】
徳島城南  000 200 000 = 2
土  佐  000 102 00× = 3

【2回戦】
小豆島  001 011 000 = 3
土 佐  012 010 00× = 4

【準決勝】
土  佐  100 000 110 0  = 3
明徳義塾  002 000 100 1× = 4


 威風堂々の貫禄のエース横田君が、快刀乱麻を断つピッチングでチームに勢いをつけ、実力が上のチームを倒して四国大会に出場してほしいです。

 3年前の快進撃の再現がこの秋に起こり、春野球場と香川県のレグザムスタジアムに「土佐旋風」が巻き起こることを大いに期待しています。「カタバミ」さんの分まで、球場のネット裏で熱烈、熱血応援をして、選手の皆様に私の熱波のオーラを伝え、勝ち運をお届けしたいと燃えています。