土佐高、好発進でベスト8

 部員が30名も40名もいる中から、レギュラー争いを勝ち抜いて選ばれしメンバーのチームと、11名でチームを編成しているチーム。部員数の違いが実力差にはっきりと表れた試合でした。

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 土佐高はエース温存でスタート。須崎工の1年生の好投手に序盤は手こずりますが、相手失策からのチャンスに畳み掛け、コールドゲームで試合を決め、準々決勝進出を決めました。

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 須崎工の塾OBたちも頑張りましたが、甲子園出場を目指して土佐を選んで県内外から集う選手の多いチームとわずか11名のチームとでは、明らかにレベルが違い、0-11。夏に向かってチームを基礎から鍛え直してほしいです。

 土 佐 000 155 = 11
 須崎工 000 000 = 0

[土佐]井下・中口・横田-伊藤
[須工]西村・濱-國藤
三塁打〉横田2、中澤、森(以上、土佐)
二塁打〉石原田(土佐)

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 第3試合の高知工-安芸高の試合も全部見て、敵情視察。安芸高には助っ人の部員が数名存在することがありありと分かる守備のプレーぶり。大量のエラーがあり、試合は一方的になりますが、コールドゲームにはかろうじてならなかったことが、救いでした。

 勝利した高知工と土佐高の戦力を冷静に分析して、かなり土佐高に分があると感じます。高知工は投手力と守備力はまあまあなのですが、打線がやや見劣りします。準々決勝では、土佐・横田投手が打ち込まれて攻略される可能性は低いと見ました。

 さて、高知県高校野球界の現状は厳しく、部員数が20名以下の高校がとても多いです。秋季の大会では、背番号は20までもらえるのですが、試合前の挨拶時、ホームベースをはさんで並んだ際の列の短さに驚かされ、高校野球ファンとしては暗澹たる気分にさせられます。

 今でも連合チームが2チームの上、須崎高9名、須崎工11名、安芸高11名、安芸桜ヶ丘高12名、伊野商13名、高知東13名、土佐塾高、高知農、東工業はいずれも16名。

 3年生が抜けた秋とは言え、チーム存続の危機に瀕するチームの多さに、近い将来、県内ではすべてのチームが「1勝すればベスト8」の時代が来そうで、いっそうのレベルの低下が危惧され、限られたチームしか甲子園出場が狙えない状況に拍車がかかりそうですね。