冠する土佐の名に叶え~!

 秋季四国大会出場権をかけたベスト4進出チームによる最終決戦が、明日明後日の土曜日曜に行われます。

 シード校が下馬評通りに勝ち上がっての激突。高知高-明徳義塾高、高知商-土佐高の2試合です。おおかたの試合予想では、第1シードの明徳義塾高と高知商が勝ち上がるだろうとのことでしょうが、勝敗は時の運、やってみなければどちらに転ぶかわかりません。

イメージ 1

 土佐高が高知商を撃破するためには、エースの横田投手の踏ん張りがもっとも重要です。立ち上がりに、低めに直球を集め、内外角のコントロール良く変化球を織り交ぜて、狙い球を絞らせず、打たせて取りたいです。

 守備陣は、一歩目のスタートを早くして打球を堅実にキャッチし、流れるようなリズムで送球し、一つずつ確実にアウトを積み重ねること。

イメージ 2

 四死球を重ねたり、イージーゴロを取り損ねたり、腕が縮こまったようなフォームで悪送球をしたりすると、大差での敗戦もありえます。守備から自らの流れを作り、土佐ペースの接戦に持ち込みたいものです。

 攻撃陣は、高知商のエースの真城君の威力のあるストレートに押し込まれないように、集中力を高め、気魄を溢れさせて挑みかかってほしいです。

イメージ 3

 接戦に持ち込み、競り勝つには、犠牲バントを選択する采配も、重要な四国大会のかかった試合では必要不可欠です。相手投手や守備陣を揺さぶるしつこくしたたかな攻めを是非とも見せてほしいです。

 主軸の勝負強いバッティングを大いに期待し、土佐高の勝利を願い祈っています。頑張れ、土佐高ナイン。冠する土佐の名に叶え~!

土佐高、準決勝進出を決めるも…

 土佐高6安打にして、高知工は8安打。打ち負けたにもかかわらず、スコアは3-2で土佐高は際どく勝ち切りました。

イメージ 3


 これで堂々のベスト4。準決勝進出を決め、秋季の大会で土佐高の試合を少なくともあと2試合は見られることになり、土佐高野球ファンとして嬉しいことこの上ありません。

 準決勝、決勝と首尾よくことが運べばいいのですが、そうそう3強の壁をやすやすと突破できるはずが無いので、3位決定戦での勝利もありの、「2試合で1勝」で上等のトウという気持ちで、来週の決戦を待ちたいと考えています。

 さて、今日の勝利の要因は、エースの横田投手の崩れそうで崩れない粘り強い投球と、好守備で盛り立てた守備陣の堅実なナイスプレーでした。特に、適時打になりそうなセンター前ヒットをダッシュよく拾い上げ、抜群のバックホームでタッチアウトにした松谷君のプレーが光りました。


イメージ 1


 守備に関しては、相手打者の特徴をよく調べ、研究し、場面ごとに楠目部長から綿密に出される守備の位置取りの指示が功を奏しました。

 横田君は、マックス135㎞のストレートに威力があり、ギュイーンと伸びてきて、捕手のミットにドシンと収まる音は球質の重さを感じさせます。今日の試合では、直球で押す投球を通しましたが、変化球をもっと織り交ぜると投球の幅が出て、相手打線を効果的に抑えやすくなるでしょう。


イメージ 2

(※今日の試合のラストプレー。9回表2死2塁、一打同点の場面での強烈なゴロ。センター前に抜ければ同点のピンチに、土佐横田投手が好捕。)

 高知工の背番号11の濱本投手のピッチングも見事でした。ストレートはマックス120㎞ですが、100㎞ちょっとの変化球や、スピードガンに表示されないほどのスローカーブやスローボールをはさんで、緩急をつける頭脳的なピッチングは目を見張るものがありました。

 狙い球を絞り切れない土佐打線は凡フライを打ち上げてばかり。まったく工夫が見られず、こんなことで高知商や明徳、学園の投手に通用するはずがないとの絶望感を抱かせられました。

 さらに厳しいことを述べさせてもらうと、無死1塁、無死2塁の度重なるチャンスに、送りバントの素振りさえ見せずに、1塁手、3塁手に定位置で安心して守ることを許した上、ポップフライを打ち上げてばかりの単調かつ創意工夫の見られない攻めでの逸機の連続に、唖然とさせられます。

 揺さぶりをかけて相手投手や守備陣にプレッシャーをかけるという発想が、土佐の攻めの戦略には無いのですね。

 そう言えば、強攻一点張りは、数年前の秋季四国大会での明徳義塾戦、春の選抜甲子園での大阪桐蔭戦でもいかんなく発揮され、満塁や2・3塁の絶好機にスクイズするポーズさえ見せずに打って出て、みすみすチャンスを逃し、茫然自失となったこともありましたよ。

 これは、西内監督さんになってからずっと貫かれているチームの方針。籠尾野球を継承し、部員に伝えていくのが使命だと断言している楠目部長もいながら、堅実な作戦を取って、相手に重圧をかけ、少ないチャンスを集中力を高めてしぶとくタームリーヒットを打って確実にものにしていくという籠尾野球の戦い方を捨て去っていることに、首をかしげてばかりです。

 土佐高の打者が長距離ヒッター揃いの強力打線だというのなら話は別ですが、下位など今でもバットを短く持ってミートしていく打者が多いのに、送りバントスクイズをほとんど採用しない戦術というのはどうなんでしょうね。

 かたや、高知工打線の方は、無死1塁で主軸に打席が回ろうと、確実にバントで送ってきました。そのバントの精度は極めて高く、素晴らしいのは、敵ながら天晴れです。

 横田投手の威力抜群の直球に対し、確実にバットに当て、球の勢いを殺し、測ったように1塁線ぎりぎりへの絶妙の送りバントを、どの打者もばっちりと決めていく様子は、芸術的と表現してもいいほどで、日頃の訓練の精度の高さを垣間見ました。

 工夫が見られず、簡単に打って出ては凡フライを打ち上げ、みずみす好機を逸し続けていく、相手を揺さぶる策もない土佐の攻撃とは趣が異なり、こぢゃんと頼もしく目に映りました。

 どうして土佐高に軍配が上がったか。勝負は時の運だからです。勝利の女神が土佐に微笑んでくれたからよかったものの、高知工が勝っていてもちっともおかしくない、高知工ペースの試合の流れでありました。

 高知工は、さらに、ベンチの選手たちの声の出方が半端ではありませんでした。打者や投手の闘志を鼓舞する全身全霊をかけての大声での応援は、高知工のリズムやペースを作るのに大いに貢献しているのがありあり。部長さんや監督さんも、部員以上の大声での叱咤激励に、指導者としての鑑(かがみ)を見る思いです。

 夏に拝見させていただいた、高知工の選手のみなさんの一糸乱れぬグラウンド整備のパフォーマンスにも大いに感心させられたことも思い出しました。

 野球部での生活を、人間修養の場ととらえ、人としての成長を促していることがはっきりと目に見える高知工さんの選手指導の在り方に、心からの拍手を送ります。

本当に土佐を選んでよかったちや

 立教大学は、早稲田大学に1勝2敗で勝ち点を落としました。

 打線の不調ぶりが深刻で、早稲田戦は、6安打1点、7安打1点、4安打0点。3試合で合計2点という低調ぶり。2戦3戦は投手陣が踏ん張りましたが、この得点力で勝ち点を挙げるのは至難の業。

 2戦目に延長の末サヨナラホームランが飛び出して1-0と辛勝したものの、1・3戦では早稲田のエース・小島投手に2試合で1点と完璧に抑え込まれました。1-5、0-3、とほほのほ。

 今季立教大学の開幕カードだった東京大学戦も、終盤の8回表までリードを許す戦いぶりに、今シーズンの暗雲が予感できましたが、果たして、早くもそうなってしまいました。

 昨年は、最上級生に「熊谷・笠松・山根・大東」という長打力&安定感のある四天王が居て、大事な場面では誰かが効果的なタイムリーヒットをかっ飛ばし、立教を勝利に導いてくれました。

 その中心選手たちに代わる打撃の核となる選手の出現を期待し、春には大阪桐蔭高出身の三井選手が活躍してくれたのですが、秋には不調に陥り、早稲田第3戦ではメンバーから外されました。

 次の試合までは2週間のインターバルがあります。打線を立て直して、法政大学・慶應大学明治大学すべてから勝ち点を奪い取って、優勝戦線に絡んでくれることを期待します。

 現在、2連覇中の慶應義塾大学と今季好調で久しぶりの天皇杯奪取を狙う法政大学が勝ち点2でトップ。この2校との直接カードが残っているので、立教セントポール打撃陣の奮起を望みます。


 ちなみに、早稲田大学のエース・左腕の小島投手は、もう4年生。シーズン後には、プロ志望届を提出する予定だそうです。

 小島選手と言えば、浦和学院高校3年時の春の選抜大会初戦で、21世紀枠で出場した我らが土佐高の前に立ちはだかり、シャッタアウトされた苦い思い出があります。

 あれから、もう4年と半年の月日が流れたのですね。コニちゃん(慶二先生)、般若嫁様と三女の「カボちゃん」さんとネット裏に陣取り、周りの観客を驚かせるほどの熱烈応援をしたことを懐かしく思い出します。

 当時、中3になったばかりの「カボちゃん」さんは、志望校を高知西高と追手前高にしていましたが、「甲子園での全力疾走」を見せて心を揺さぶり、土佐高志望に導こうという目論見で連れていったことが図に当たり、試合後には「土佐高を目指してみようかな」に変わってくれました。

 そして、3年後の春、土佐高で同じクラスの級友である主将・吉川周君の代のチームを、再び春の甲子園で応援できることになった時には、「本当に土佐を選んでよかったちや」と言ってくれて、無理矢理っぽく土佐を勧めた立場のものとしては、ホッと胸をなで下ろし、嬉しくなったものです。

イメージ 1

イメージ 2
 

土佐高、好発進でベスト8

 部員が30名も40名もいる中から、レギュラー争いを勝ち抜いて選ばれしメンバーのチームと、11名でチームを編成しているチーム。部員数の違いが実力差にはっきりと表れた試合でした。

イメージ 3

 土佐高はエース温存でスタート。須崎工の1年生の好投手に序盤は手こずりますが、相手失策からのチャンスに畳み掛け、コールドゲームで試合を決め、準々決勝進出を決めました。

イメージ 1

 須崎工の塾OBたちも頑張りましたが、甲子園出場を目指して土佐を選んで県内外から集う選手の多いチームとわずか11名のチームとでは、明らかにレベルが違い、0-11。夏に向かってチームを基礎から鍛え直してほしいです。

 土 佐 000 155 = 11
 須崎工 000 000 = 0

[土佐]井下・中口・横田-伊藤
[須工]西村・濱-國藤
三塁打〉横田2、中澤、森(以上、土佐)
二塁打〉石原田(土佐)

イメージ 2

 第3試合の高知工-安芸高の試合も全部見て、敵情視察。安芸高には助っ人の部員が数名存在することがありありと分かる守備のプレーぶり。大量のエラーがあり、試合は一方的になりますが、コールドゲームにはかろうじてならなかったことが、救いでした。

 勝利した高知工と土佐高の戦力を冷静に分析して、かなり土佐高に分があると感じます。高知工は投手力と守備力はまあまあなのですが、打線がやや見劣りします。準々決勝では、土佐・横田投手が打ち込まれて攻略される可能性は低いと見ました。

 さて、高知県高校野球界の現状は厳しく、部員数が20名以下の高校がとても多いです。秋季の大会では、背番号は20までもらえるのですが、試合前の挨拶時、ホームベースをはさんで並んだ際の列の短さに驚かされ、高校野球ファンとしては暗澹たる気分にさせられます。

 今でも連合チームが2チームの上、須崎高9名、須崎工11名、安芸高11名、安芸桜ヶ丘高12名、伊野商13名、高知東13名、土佐塾高、高知農、東工業はいずれも16名。

 3年生が抜けた秋とは言え、チーム存続の危機に瀕するチームの多さに、近い将来、県内ではすべてのチームが「1勝すればベスト8」の時代が来そうで、いっそうのレベルの低下が危惧され、限られたチームしか甲子園出場が狙えない状況に拍車がかかりそうですね。

土佐高と立教大学の試合時間がバッティング

 甲子園のかかった秋季四国大会高知県予選。今日の日曜日には、土佐高が初登場し、須崎工と対戦します。

 須崎工は、部員が11名。1回戦は、0-5の試合をひっくり返して高知農を破り勝ち上がりました。主将のS岡君(2年)とH木君(2年)の2名が、我が塾の卒塾生なので、須崎工の方の応援もしたい、板挟みの複雑な気持ちです。

 順当にいけば、土佐高が勝ち上がると思いますが、須崎工の健闘も期待したいです。見応えのある試合になると嬉しいです。

 試合は春野球場の第2試合。午前11時30分試合開始予定。東京6大学野球の早稲田-立教の試合時間がぼっちりかぶり、午前11時開始。BIG6TVによる試合観戦ができないのが残念です。

 立教大学は昨日の初戦は、1-5と完敗。昨年のチームは、4年生に強打者・好打者が揃っていたので、打線がだいぶん見劣りします。主将・熊谷選手、4番・笠松選手、ホームランバッターの山根選手、大東選手。この4名の存在が、春のリーグ戦制覇と59年ぶりの大学選手権優勝という快挙の立役者だったことを、いまはつくづく、しみじみと思い返します。

 昨日は、追手前高を応援した後、高知商-中央高の試合の前半を見てから、6大学野球見たさに急いで帰宅。立教大学の試合を1回裏から応援しましたが、良いところなく早稲田に完敗。今日はリベンジして、明日の第3戦に持ち込んでほしいと願っています。

 今日は日曜日なので授業は無し。疲れても平気なので、第1試合の土佐塾高-中村高の試合から楽しみます。土佐塾高の応援です。第3試合も見たいですね。安芸高-高知工の試合です。土佐高が須崎工に勝てば、準々決勝の対戦相手となるので、敵情視察の意味ありなのですね。

追手前に「技量と精神力と人間性を兼ね備えた逸材」あり

 スポーツの秋にエンジョイ・ベースボール。朝から野球三昧の土曜日です。

 高知球場で午前10時プレイボールの高校野球秋季四国大会高知県予選2回戦、追手前高対岡豊高の観戦に、約1時間前から球場入り。我ながら本当に高校野球好きです。

 応援するのは追手前高。今春卒塾の教え子のM浦君が、1年生ながら先発出場するからには、燃えて応援しないわけにはいかないのです。

 岡豊高は強敵です。1ケ月前の新人戦(選抜大会)では、4-14(8回コールド)で完敗しています。10点差をいかにこの1ケ月で詰めてきたか、注目です。

イメージ 1

 M浦君は8番・センター。2回表からは、早くもリリーフとしてマウンドに立ち、私の応援の声にも熱がこもります。味方エラーがあってピンチを招きましたが、無得点に抑えます。

 3回には先発投手がマウンドに戻り、コントロールを乱し四球の連続で1安打で3点を献上。追手前高の監督さんは見切りをつけ、再びM浦君をマウンドに上げます。

 するとですね、M浦君は入学したばかりとは思えない度胸万点のピッチングで強打の岡豊高打線に付け入る隙を与えない神様的ピッチングを披露して私を感動させてくれるのです。

 2回の0に続いて、4~9回まで、000000と6回連続で相手打線を無得点に抑えるばかりか、ヒットすら打たせません。9回1死から初被安打で、任された回数のノーヒットノーランは逃しましたが、堂々たる投球ぶりには胸を揺さぶられました。

 M浦君は、マウンド度胸のみならずマウンドでの態度も立派でした。常に笑顔を絶やさず、しかも気魄を溢れさせて岡豊高の強力打線に挑みかかっていく姿は頼もしいったらありません。味方のエラーには自ら近づいていき、笑顔でドンマイドンマイの声がけ。マウンドの行き帰りには全力疾走。ボールは丁寧に相手投手に手渡します。

 これから、長く追手前のエースとしてマウンドを守ってくれていく期待に胸が膨らむと同時に、こんな技量と精神力と人間性を兼ね備えた逸材こそ土佐高野球部にほしかったと無念の思いまでも込み上げるのです。


○高知球場  【2回戦】

岡 豊 103 000 000 = 4
追手前 000 000 010 = 1

[岡豊]植田-山本塁
[追手]南・松浦・南・松浦 - 井上
二塁打〉堀内(岡豊)、柚村、森(以上追手)


 試合の経過報告に戻ると、追手前高は勝てる試合をみすみす落としました。岡豊高の好投手・U田君に対して鋭く振り切り、なんと12安打。これでわずか1点しか奪えないのには、首をかしげざるをえません。攻撃にもう少し工夫を凝らせば、岡豊高の4点を上回る得点は可能でした。

イメージ 2

 守備の方は、相手打者の特徴により守備位置を毎回変える頭脳的作戦を取り、何度か功を奏しピンチを脱しましたが、攻撃では絶好のチャンスに淡白な攻めで、せっかくの好機を何度もつぶしました。度重なる逸機で、残塁は山のよう。

 甲子園のかかる重要な試合なだけに、ベンチの采配をもっと緻密かつ大胆にして、相手にプレッシャーを掛け、1度でもビッグイニングを作って試合をひっくり返してほしかったです。

イメージ 3

 結局、1-4で敗れましたが、安打数は、12-3。これでは、相撲に勝って、勝負に負けたそのもので、追手前高応援サイドには残念無念の思いが渦巻きました。

 気になる点が2点。岡豊高の選手のみなさんの覇気の無さです。新人戦でのあの燃え上がるように気魄はどこに消えたのでしょうか。指導陣による鍛え過ぎ、命令し過ぎ、叱り過ぎ、命令し過ぎのきらいはないでしょうか。

 はつらつさや伸びやかさが失せ、どちらが格上かが分からなくなる元気のない打線の鈍い振り、塁を開けて進塁を許すボーンヘッドなど、気の抜けたようなプレーは岡豊らしくありませんでした。

 もう1点は、追手前の投手陣。有望新人である朝ケ丘中出身のM浦君のナイスピッチングはお見事の一言に尽きますが、これからずっと一人エースでは荷が重すぎます。将来性のある好素材だけに、下級学年からの投げ過ぎは、土佐高の好投手O崎君の高2時の夏のように故障に悩まされる危惧があります。

 追手前高の監督さんはそのことを懸念し、今日も背番号1の2年生に、1・3回を託し、M浦君の負担を軽減し、これからの追手前の屋台骨を3年間背負う彼を大切に守り育てようとする意志を感じました。それだけに、他の投手陣のみなさんの成長が待ち望まれるのです。

土佐高の対戦相手は、須崎工に決定

 さあ、困ったことになりました。昨日開幕の高校野球秋季四国大会高知県予選。土佐高初戦の2回戦で対戦する相手が、高知農ではなく須崎工になったのです。

 今日の1回戦、須崎工は中盤5回表まで0-5と劣勢の試合展開でしたが、5回裏一気呵成の攻撃で一挙6点のビッグイニングを作り、大逆転。結局、8-5で快勝したのです。

 実はですね、須崎工には可愛い教え子の卒塾生が二人いるのです。一人は旧チームからのレギュラーのセカンドS君(朝ケ丘中)。もう一人は、新キャプテンのH君(朝ケ丘中)。塾で一緒に勉強した二人は、心から応援したいので、土佐勝利を願う心との板挟みに悩ませられるのです。

 この前の夏の選手権大会でも、須崎工対檮原高戦では、須崎工の2年生S君と、檮原のエース3年生S君(須崎中)の教え子対決があり、楽しませてもらいました。今度は、現チームには教え子の居ない土佐高と、教え子二人存在の我が地元の高校との対戦カード。

 S君とH君は活躍するものの、際どく土佐高が競り勝つという試合展開のシナリオを心に思い描き、ちょうど1週間後の日曜日に、心ときめかせながら春野球場に馳せ参じます。

 22日の土曜日には、追手前高と岡豊高の2回戦もあります。追手前高の新エースも我が塾出身の1年生M君(朝ケ丘中)。新人戦(選抜大会)の岡豊高戦でも先発しましたが、岡打線につかまり得点され降板。今回、早くも悔しさを晴らすチャンスをえました。

 高知球場での第1試合です。もちろん、当然、応援に馳せ参じます。朝ケ丘中時代の、夏の選手権での神様的ピッチングの再現で、岡豊打線をぴしゃりと抑えてほしいですね。

 22日の第1試合というと、春野球場でも同時に試合が行われ、優勝候補の明徳義塾高と1回戦で伊野商を破った檮原高が対戦します。檮原高には、新チームにも卒塾生がいます。葉山中出身のO君です。レギュラーとして頑張ってくれていますが、残念ながら追手前の試合とかぶるので応援には行けません。

 次の試合を応援に行きたいので、是非とも檮原高には明徳を打ち破って大金星を挙げてほしいですね。